わが国最初の洋式城郭。昭和27年に特別史跡に指定されました。
徳川幕府がエゾ地防備などのために建てた洋風の城郭で、五つの稜が星形に突き出ているため五稜郭の名があります。
幕府が北方防備のために弁天砲台(函館どっく付近)とともに安政4年(1857)から7年がかりで築造しました。ヨーロッパの城を参考に、蘭学者武田斐三郎が設計、鉄砲など近代兵器に対処できるようプランを練りました。各稜に砲をおけば死角も少なく、砲火をあびせられるというわけです。
奉行所があったのですが明治5年に取り壊され、現存しているのは兵糧庫と井戸のみとなっています。
日本最後の内戦「箱館戦争」の舞台となったところで、明治元年(1868)、大政奉還に不満を持った旧幕臣・榎本武揚、大鳥圭介らがここを占拠し、翌年5月に降伏、開城し彼らの抱いた「蝦夷共和国」建設の夢ははかなく消えました。
公園内の市立博物館分館には武器、衣服などの関係資料を多数展示しています。現在は桜の名所として知られ、幅30メートルの外堀には鯉が悠々と泳ぎ、貸ボートも人気があります。
地図 |
花種 | 桜・・・染井吉野、八重桜 |
開花時期 | 4月下旬〜5月中旬 |
見頃 | 5月上旬 |
イベント | 開花時期には桜まつりが開催されます。 |
交通 | 市バス五稜郭公園前下車徒歩7分。 市電五稜郭公園前下車徒歩15分。 |
問合せ | 函館市住宅都市施設公社 花と緑の課 電話番号 0138-40-3605 |