中華会館

2010-8-6 17:55

 市電末広町電停で下車、徒歩約7分。東坂を登って行くと左手にあります。明治43年(1910)に完成した日本唯一の純中国風レンガ造りの建物で、明治40年に集会場を火災で失った華僑たちが、上海から大工、彫刻師、漆工を招いて建て、約2年かかって完成しました。木材の組み合わせに、釘は1本も使われていません。

  三国志の英雄・関羽を祀った関帝壇は、金箔、漆芸が壮麗を極め、内部装飾や柱、調度品にいたるまで、清朝末期の豪華絢爛な様式で表現されています。海産物を中心とした対清貿易の盛んだった明治時代には、華僑の数も多く、この会館は公儀や祭事、交際の場として利用され、中国領事館がおかれたこともありました。戦後は国慶節(10月1日)や関帝祭(5月13日)の祝宴、子弟の結婚披露宴、函館を訪れる中国の代表団の歓迎レセプションなどに使われています。

  函館に貿易のため初めて中国人商人がが来たのは安政6年(1859)、開港と同時にコンブの買い付けに来た陳玉松という人でした。華僑が函館に初めて店を開いたのは、慶応3年(1867)のことです。

地図

電話番号0138-22-1211
住所北海道函館市大町1-12
開館期間7/1〜9/30