末広町電停から基坂を7分ほど登ると元町公園の手前、左下のモダンな建物が旧イギリス領事館、ユニオンジャックが目印です。イギリス領事館としての業務は、安政6年(1859)、初代領事ホジソンが東坂の称名寺の一室を借りて始めましたが、現在地に移ってから明治40年(1907)の大火で一度焼失し、現在の建物は大正2年(1913)9月竣功したものです。昭和9年に領事館が閉鎖、昭和54年、函館市の有形文化財に指定されました。
レンガ造り2階建てで玄関庇の控え目なブラケット、半円形5連のアーチのベランダがある外国領事館らしい洒落た建物です。緑の芝生と白い英国風の東屋、ビクトリア風の噴水も異国情緒たっぷりです。
1階の開港記念ホールは唯一記念撮影のできる空間。ペリー来港の黒船模型の前で、シャッターを押す姿がみられます。また道内初の空間立体映像「マジックビジョン」による映像は、開港当時の箱館へタイムスリップしたような臨場感があり喜ばれています。またミニチュアモデルや情報パネル、当時の家具、調度品なども展示し、開港当時の函館のモダンな生活の状況がわかるようになっています。
ティ・レストラン(ヴィクトリアンローズ)では軽い食事と手作りケーキや紅茶でくつろぐことが出来、英国輸入雑貨のみを集めたメモリアルショップ(クィーンズメモリー)でもちょっと洒落たショッピングを楽しむことが出来ます