北海道駒ヶ岳噴火
平成12年(2000年) 10月28日(土曜日)
【
最新の情報(七飯町)】
平成12年(2000年) 10月 28日(土)
〜火山観測情報第30号 平成12年10月28日16時50分発表 札幌管区気象台発表〜
28日02時43分頃に噴火した北海道駒ヶ岳の火山活動状況についてお知らせします
(平成12年10月28日03時28分発表、臨時火山情報第7号関連)。
北海道大学によると、鹿部町湧水園で採集した28日02時43分頃の噴火による火山灰を
分析した結果、新しいマグマ噴出を示す証拠は認められませんでした。このことから28日の
噴火は水蒸気爆発であったと考えられます。
森測候所の遠望観測によると、16時40分現在、昭和4年火口からの噴煙は白色、高さは
火口上400メートルで東に流れていました。
気象庁A点(昭和4年火口の西南西約4キロメートル)の地震計では、噴火時以降、火山性微動は
観測されていません。噴火後から現在までに観測された火山性地震は03時台4回、05時台1回、
12時台2回の合計7回でした。
火山活動は特段の変化もなく落ち着いた状態が続いていますので、臨時火山情報第7号関連の
火山観測情報は第30号をもって中止します。
なお、気象庁では引き続き注意深く監視を行っています。今後、火山活動に変化があった場合は
火山情報で随時お知らせします。
〜火山観測情報第29号 平成12年10月28日14時15分 札幌管区気象台発表〜
28日02時43分頃噴火した北海道駒ヶ岳の火山活動状況についてお知らせします
(平成12年10月28日03時28分発表、臨時火山情報第7号関連)。
函館海洋気象台が山麓で行った降灰調査によると、駒ヶ岳東側の国道278号線沿いに、
鹿部町出来澗地区(昭和4年火口の東北東約7キロメートル)から南茅部町岩戸地区
(昭和4年火口の東南東約17キロメートル)にかけて、微量の火山灰が確認されました。
その中で一番多かったのは鹿部町本別漁港付近で、1ミリ程度の厚さに堆積していました。
森測候所の遠望観測によると、14時現在、噴煙は白色、高さは火口上400メートルで
東に流れていました。気象庁A点(昭和4年火口の西南西約4キロメートル)の地震計では、
噴火時以降、火山性微動は観測されていません。噴火後に観測された火山性地震は
14時までに7回でした。
今後の火山活動に十分注意してください。
〜火山観測情報第28号 平成12年10月28日9時25分 札幌管区気象台発表〜
28日02時43分頃噴火した北海道駒ヶ岳の火山活動状況についてお知らせします
(平成12年10月28日03時28分発表、臨時火山情報第7号関連)。
08時頃、北海道消防防災ヘリコプターにより北海道防災会議火山専門委員が行った
上空観測によると、噴火地点は昭和4年火口で、火口内部の詳しい状況は噴煙のため
確認できませんでした。噴煙は白色で東に流れており、微量の火山灰が含まれている
模様です。降灰は昭和4年火口から鹿部町方向に分布していました。噴出物から判断して、
噴火の規模は9月4日の噴火よりも大きめであった可能性があります。
森測候所の遠望観測によると、09時00分現在、噴煙は白色、高さは火口上
300メートルで、東に流れていました。
気象庁A点(昭和4年火口の西南西約4キロメートル)の地震計によると、噴火時以降
火山性微動は観測されていません。噴火後に観測された火山性地震は09時までに5回でした。
現在、気象台が山麓の降灰の状況について調査を行っています。調査結果は
分かり次第、火山情報でお知らせします。
今後の火山活動に十分注意してください。
〜火山観測情報第27号 平成12年10月28日06時45分 札幌管区気象台発表〜
北海道駒ヶ岳の火山活動状況についてお知らせします
(平成12年10月28日03時28分発表、臨時火山情報第7号関連)。
気象庁A点(昭和4年火口の西南西約4キロメートル)の地震計によると、噴火時以降
火山性微動は観測されていません。噴火後に観測された火山性地震の回数は、
03時台4回、04時台0回、05時台1回でした。
森測候所の遠望観測によると、05時頃から噴煙がやや多くなっていますが、噴煙は白色で、
06時40分現在の噴煙の高さは火口上600メートルでした。
現在、気象台が降灰の状況について調査を行っています。また、今日、北海道防災会議
火山専門委員が北海道消防防災ヘリコプターによる上空観測を実施する予定です。これらの
調査結果はわかり次第、火山情報でお知らせします。
今後の火山活動に十分注意してください。
〜城岱牧場からの写真 平成12年10月28日午前6時20分 七飯町撮影〜
〜火山観測情報第26号 平成12年10月28日04時15分 札幌管区気象台発表〜
北海道駒ヶ岳の火山活動状況についてお知らせします
(平成12年10月28日03時28分発表、臨時火山情報第7号関連)。
28日02時43分頃、北海道駒ヶ岳で噴火した模様です。
気象庁A点(昭和4年火口の西南西約4キロメートル)の地震計で28日02時43分頃から
継続時間が10分間程度の火山性微動が観測されました。微動の最大震幅は
約3マイクロメートルで、最大震幅約2パスカルの空気振動も観測されています。9月4日の
噴火時に観測された微動の最大震幅は約3マイクロメートル、空振の最大震幅は約4パスカルです。
噴火時以降、火山性微動は観測されていません。火山性地震は噴火時から04時までで
4回観測されています。
森測候所の遠望観測によると、03時30分現在の噴煙の高さは火口上400メートルでした。
鹿部消防署から入った連絡によると、鹿部町で確認された降灰は微量で、03時30分頃には
止まっていた模様です。
28日03時頃の北海道駒ヶ岳の上空1500メートル付近の風は西北西14メートル前後となっています。
今後の火山活動に十分注意してください。
〜臨時火山情報第7号 平成12年10月28日03時28分 札幌管区気象台発表〜
03時10分頃鹿部町消防署から入った連絡によると、鹿部町で03時頃から降灰が
確認されているとのことです。
気象庁A点(昭和4年火口の西南西約4キロメートル)の地震計で02時43分頃から
火山性微動が観測されました。微動振幅は約3マイクロメートルで、約2パスカルの
空振も観測されています。
以上のことから、北海道駒ヶ岳で噴火が発生した模様です。
現在、火山性微動はほぼ停止してます。
森測候所に遠望観測によると、03時頃の噴煙の高さは火口上1200メートルで、
南東方向に流れていました。03時15分頃の高さは500メートルでした。
今後の火山活動に十分注意してください。
〜臨時火山情報第6号 平成12年10月28日02時51分 札幌管区気象台発表〜
北海道駒ヶ岳で火山性微動が観測されました。
気象庁A点(昭和4年火口の西南西約4キロメートル)の地震計で02時43分頃から
火山性微動が観測されています。
場合によっては北海道駒ヶ岳で噴火が発生した可能性もありますので、火山活動に
十分注意してください。
[七飯町・駒ヶ岳火山活動情報 Index]