サワヒヨドリ (キク科)
山麓の湿地に生える多年草。高さ50-100cmで葉を対生し、
全体に毛と腺点が多い。葉は狭長楕円形の鈍頭で3行脈が
あり、ときに基部まで3分裂することがある。
花は白または淡紫色を帯び、8-9月に開く。
染色体数は2n=20と30が知られている。
しばしばヒヨドリバナとの間に自然雑種があり、大きく
枝が伸びて葉が3裂するものを、ミツバヒドリバナといい、
葉が細長くなって腺点がないものをホソバノヒヨドリバナと
いう。どちらもヒヨドリバナとサワヒヨドリとの間に出来た
自然雑種と考えられる。